神奈川県の老人ホーム紹介センター

カテゴリー: 3.介護施設, 投稿

【神奈川県に特化】図解で優しく!老人ホームの種類

投稿日:2023年10月1日

 
老人ホーム、特養、サービス付き高齢住宅・・・

一言に老人ホームと言っても、種類が色々です。「種類は?」「違いは?」、自分の状況に合った施設をイチから選ぶのは大変です。

この記事では、老人ホームの種類を図解、入居条件、費用について解説します。神奈川県に特化した情報もあるので、県内で老人ホームをお探しの方はぜひ参考にしてくださいね。

 

 
老人ホームの大きな区分け

 

たくさん種類が乱立していると思われがちの老人ホームですが、実は大きく【公的ホーム】【民間ホーム】の2つに分けることができます。一般的に公的ホームの方が値段が廉価なのが特徴です。

 
 

【公的ホーム・民間ホームの違い】

 

公的ホームとは?

行政や運営する法人格が定められている施設のことです。

行政のほか、法律で定められた、社会福祉法人などの公益性の高い法人が運営しているホームです。

民間ホームとは?

運営する法人格が定められていない施設のことです。

社会福祉法人や医療法人などの公益性の高い法人から、株式会社や合同会社などの民間企業など、様々な法人が運営しているホームです。

 

 

それでは数ある施設の形態を、【民間ホーム】【公的ホーム】の2つに分けて順番に見ていきましょう。

 
 

 

民間ホーム

 

民間ホームでは、介護認定がされなかった方から要介護度5まで、さまざまな方の入居が可能です。設置者に制限がないので、株式会社から社会福祉法人までさまざまな法人が事業主体となっています。神奈川県には、令和3年4月1日の時点で900を超える有料老人ホームが届出られており、またサービス付き高齢者住宅を含めると1000を超える施設があります。利用料やサービス内容は施設によって様々です。したがって、施設を選ぶ際には目的をはっきりとさせる必要があります。

 

それでは、①グループホーム②有料老人ホーム③サービス付き高齢者住宅について順番に詳しく見ていきましょう。

 
 

①グループホーム

■特徴

✔︎認知症の方が9人以下のグループで共同生活を送るための施設

✔︎現在県内に804箇所、横浜市には343箇所のグループホームがあります

■対象者

認知症の方で、要支援2以上の比較的安定状態の方。居住している市区町村のグループホームにしか申し込みはできません。著しい精神症状や異常行動のある方、急性の状態の方は対象外です。

利用料

利用料(利用者負担)は、収入に応じて「介護保険1割、2割または3割負担」のほか、食材料費、おむつ代、家賃相当額等の負担が必要です。

✔︎その他、入居一時金が必要な場合もありますが16万円以内に収まると言われています

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください

 

②有料老人ホーム

 神奈川県では「設置運営指導指針」によって施設指導を行なっていますが、有料老人ホームのサービスは施設ごとに千差万別です。

(1)介護付き (2)住宅型 (3)健康型 の3つの種類の有料老人ホームが存在します。

 


 

(1)有料老人ホーム(介護付き)

■特徴

✔︎主に要介護高齢者が、介護や生活支援を受けて居住する施設です

✔︎施設の職員が介護サービスを提供します

✔︎少なくとも日中は看護師が常駐しています

対象者

主に要介護高齢者ですが、施設によって健康な方から介護が必要な方まで受け入れが可能です。

利用料

利用料は施設によって異なりますが、入居一時金が0-数千万円月額利用料は15-50万円と様々です。介護サービスを利用した場合、収入に応じて「介護保険1割、2割または3割負担」が生じます。

✔︎外部サービス利用型は現在神奈川県内にはありません

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください

 


 

(2)有料老人ホーム(住宅型)

■特徴

✔︎生活支援等がついた高齢者向けの老人ホームです

✔︎介護サービスを利用する際は外部の介護保険サービスを利用します。入居前の訪問介護をそのまま継続して利用することが可能ですが、事業所によって対応が異なります。詳しくは現在利用している事業所にご確認ください

✔︎外部の医療機関などと連携し医療ケアに対応できる施設がある一方、医療体制がない施設もあり、施設によって全く条件が異なります

対象者

基本的には60歳以上の、自立~軽度の要介護の方が対象ですが、施設によっては要介護度の高い方も入居できます。

利用料

✔︎利用料は施設によって異なりますが、入居一時金が0-数億円月額利用料は12-50万円と様々です。介護付き有料老人ホームよりも値段が抑えられます

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください

 


 

(3)有料老人ホーム(健康型)

■特徴

✔︎介護サービスを必要としない自立した高齢者向けの、娯楽施設が充実した施設です。

✔︎食事と掃除・洗濯の生活支援サービスが提供されています。

✔︎老後を楽しむための娯楽施設があります。

✔︎終身利用権方式と賃貸方式があるが、9割が終身利用式です。

✔︎介護が必要になった場合退去の施設もあります

対象者

介護の必要はないが、一人暮らしに不安がある高齢者の施設です。

利用料

✔︎利用料は施設によって異なりますが、入居一時金の平均が2,500万円月額利用料は7-15万円と他の有料老人ホームと比べると入居一時金がかなり高額になっています。

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください

 

③サービス付き高齢者住宅

■特徴

✔︎一般的に「サ高住」と言われる施設です

✔︎バリアフリー構造の賃貸住宅です。高齢者単身・夫婦世帯が安心して暮らせることができます

✔︎少なくとも日中は、介護福祉士や看護師等のケアの専門家が常駐しています

✔︎介護サービスが必要になった場合は、外部の介護保険サービスを利用できます

✔︎行政の指導・監督が入るため一定のサービス基準があります

✔︎県内には現在、370の施設が届出されています

✔︎以前は「高齢者専用賃貸住宅」や「高齢者向け優良賃貸住宅」「高齢者円滑入居賃貸住宅」などがありましたが、現在はすべての賃貸住宅はサ高住に一本化しています

対象者

介護の必要はないが一人暮らしに不安がある60歳以上の高齢者または年齢60歳未満で要介護認定を受けている方

利用料

利用料は施設によって異なりますが、入居一時金が0~27万円月額利用料は7~25万円になります

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください。

 有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅は施設によって提供するサービスが様々です。そのため、月額利用料の中に家賃や管理費・食費などの、他に何が含まれているのか、施設のサービスはどこまで含まれているのかを確認しておくと良いでしょう

監修者よりコメント

「老人ホームのよくあるトラブル原因」

補足として、有料老人ホームのトラブルになりやすいのは、施設によってサービスが様々な分、訪問介護やデイサービスなどの介護保険の公的に料金が定められてるサービスの他に、施設独自のサービスがありその料金が施設によって色々あり分かりづらい点です

例えば、夜間の見守りサービスは選択サービスなので基本月額費用に記載してないですが、基本的に施設で生活するうえで全員入らないといけないサービスだったりします。
そのため、月額費用に夜間見守りサービスが追加で毎月かかったりします。

また、介護保険内で行うおむつ交換以外におむつ交換をした場合一回につき〇〇円という形で回数によって取られる場合もあれば、サブスクのように月20000円で夜間の見守りと保険外のおむつ交換をやりますよという施設もあったり分かりにくい部分があるため、あとから月額費用が15万だと思ったら請求書が来たら25万超えていたみたいになったりします。

なるべく施設側も説明はしますが、おむつ代しかり実費部分に関しては入ってみないとどのくらい利用するかわからない点があるので、シミュレーションして大体このぐらいの金額が月のトータルでかかるのか知ることが大事になります。

 

 

公的ホーム

公的ホームは、利用対象者を制限する分、民間が運営する有料老人ホームよりも廉価な値段で入所できることが特徴の一つです。そのため人気が高かったり施設利用に条件がある場合があります。また施設の種類ごとに目的としている内容が違うことが多いので、きちんと理解した上で申し込む必要があります。

それでは、①軽費老人ホーム、②ケアハウス、③養護老人ホーム、④特別養護老人ホーム、⑤介護保険老人保健施設、⑥介護医療院について順番に詳しく見ていきましょう。

 

 

①軽費老人ホーム

■特徴

✔︎60歳以上で、家族と同居できない人が入居できる食事サービス提供のある施設。

✔︎県内には現在12箇所あります。横浜市、鎌倉市、平塚市、伊勢原市、中郡、南足柄市、小田原市には施設がありますが、その他の市にはありません。

対象者

身寄りがない、あるいは家庭の事情によって家族との同居が困難な60歳以上の方が対象。

✔︎介護サービスが必要になった場合は、外部の介護保険サービスを利用できます。

利用料

✔︎利用料は月額14万円から17万円(食事込)ですが、所得の状況によっては減額があります。

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください。

 

②軽費老人ホーム別名ケアハウス

■特徴

✔︎別名「軽費老人ホーム」と呼ばれ、有料老人ホームよりも費用がかからないのが特徴です。自立した方が入れる60歳以上の施設と、要介護の方も入れる65歳以上の施設があります。

✔︎県内には全てで35箇所あり、そのうち介護保険の事業者指定は13箇所が指定されています。

■対象者

自炊ができない程度に身体機能が低下し、または独立して生活を営むには不安があり、家族による援助を受けることが困難な60歳以上の方が対象です。また、横浜市内に設置されている施設を除き、原則として、介護保険の利用者負担第1段階から第3段階の方が対象です。

■利用料

✔︎利用料は自立した方向けの施設が月額11万円から14万円要介護の方向け施設が月額16-20万円になります。所得の状況によっては減額があります。家賃相当額は各施設によって異なり、一括、分割、一括と分割の併用と徴収方法も異なります。

✔︎居住費・食費の額は、施設によって異なりますが、所得の低い方には、負担の限度額が設定されています。

✔︎このほか、希望した場合に、特別な室料、日用品費等の負担が必要です。

■申し込み

✔︎直接、各事業所に申し込んでください。

 

 

③養護老人ホーム

■特徴

✔︎原則として、個人では申し込めません。

✔︎環境上の理由及び経済的理由により、居宅において養護を受けることが困難な方が、市町村の老人福祉法に基づく措置決定により入所する施設です。

✔︎県内には全てで18箇所あり、そのうち介護保険の事業者指定は12箇所が指定されています。

■対象者

65歳以上で、環境・経済上の理由で在宅での養護が困難な方

■利用料

月額4-8万円

■申し込み

✔︎原則として、個人では申し込めません。

 

 

④特別養護老人ホーム [介護保険施設] 

■特徴

✔︎一般的に「特養(とくよう)」と呼ばれ、介護施設の中で最も人気があります。人気が高い分、各施設で数百人単位の待機者がいるため、入所までかなり時間がかかります。

✔︎医師が常駐しているところはほとんどありませんが、近年は看取り対応する施設も少しずつ増えています。

✔︎令和5年現在神奈川県内には470箇所です。うち横浜市には169箇所川崎市には58箇所あります。

■対象者

要介護度3以上の方が申し込みできますが、生活に困窮しており要介護度3-5の方が優先されます。

■利用料

利用料(利用者負担)は、「介護保険1割、2割または3割負担」居住費及び食費です。

✔︎居住費・食費は施設によって異なりますが、所得の低い方には負担の限度額が設定されて います。

■申し込み

✔︎横浜市・川崎市以外にお住まいの方は施設へ直接ご連絡します。

✔︎横浜市・川崎市にお住まいの方は、自治体が特別養護老人ホームの入所案内を一括窓口で用意しています。

横浜市にお住まいの方

横浜市・申し込み手順URL

横浜市・特養申し込み

手順を確認し、必要書類をそろえた上で、以下の電話番号にお電話ください。

電話番号

045-840-5817

住所

〒 233-0002

港南区上大岡西 1-6-1

ゆめおおおかオフィスタワー10 階

電話 045-840-5817

受付時間 平日 午前9時~午後5時まで(土日祝日を除く)

川崎市にお住まいの方

川崎市・申し込み手順URL

川崎市・特養申し込み

手順を確認し、必要書類をそろえた上で、以下の住所に送付してください。

住所

〒213-0001

神奈川県川崎市高津区溝口1‐6‐10 てくのかわさき3階

川崎市老人福祉施設事業協会 事務局 あて

電話番号

044-812-1231

FAX

044-812-2077

受付時間 月~金曜日 9:00~16:00 (土日祝日及び年末年始を除く)

 

⑤介護老人保険施設 [介護保険施設] 

■特徴

✔︎一般的に「老健(ろうけん)」と呼ばれる施設です。退院後にすぐに自宅に戻れない方が対象で、リハビリを行うことで自宅での生活の復帰をめざす施設です。よって、原則3ヶ月間から6ヶ月という制約があります。

✔︎医師が常駐しており、病状によって速やかに診察や治療を受けることができます。

✔︎令和4年の時点で、県内に197箇所あります。

■対象者

要介護1以上の方が利用できますが、入所の必要性が高い方から優先して入所することと されています。

■利用料

✔︎利用料(利用者負担)は、「介護保険1割、2割または3割負担」居住費及び食費です。
居住費・食費の額は、施設によって異なりますが、所得の低い方には、負担の限度額が設定されています。
このほか、希望した場合に、特別な室料、日用品費等の負担が必要です。

■申し込み

✔︎直接、各施設に申し込んでください。

 

 

 

⑥介護医療院

■特徴

✔︎長期にわたって医療が必要な要介護高齢者の長期療養・生活施設です。

✔︎県内には現在10箇所あり、全て医療機関に併設または隣接する形で設置されています。

✔︎「介護療養型医療施設」は2023年から、介護医療院に吸収される形で区分けが廃止されています。また現在運営されている「介護療養型医療施設」も2024年3月末までの移行期間をもって、全面廃止されます。

■対象者

要介護1以上の方が利用できますが、入所の必要性が高い方から優先して入所することとされています。

■利用料

✔︎利用料(利用者負担)は、月額約7万円~25万円です。「介護保険1割、2割または3割負担」、居住費及び食費です。

✔︎居住費・食費の額は、施設によって異なりますが、所得の低い方には、負担の限度額が設定されています。

✔︎このほか、希望した場合に、特別な室料、日用品費等の負担が必要です。

■申し込み

✔︎直接、各施設に申し込んでください。

 

公的ホームは比較的費用が抑えられる一方で、入所条件を限定されることがあるうえ、すぐに入所できない場合が多いです。そのため、すぐに入所できる施設を探したい場合や医療行為があり不安な場合などは有料老人ホームを検討してみましょう。

また最近は費用を抑えめに設定している有料老人ホームもあります。

 

神奈川県でも、施設が手薄な地域、逆にたくさん施設はあるけれども入居待ちが多い地域など様々な状況があります。

eスマイルでは、手厚い相談体制のもと地域密着型の提案で、お客様の老人ホーム選びをサポートさせていただきます。

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